わたしの土手町シリーズ⑦ 「かぐはの上」はパラダイス
正確には、土手町のスクランブル交差点の向こう側は一番町なのだが、「かくは宮川」は土手町に含めても良いと思う。
それは「かくは宮川」が、ある程度の年齢から上の世代には、筆頭クラスの弘前の思い出ポイントだと考えるからだ。
まず、遊技場の入口の「鬼」だ。
ボールを投げて、鬼のへそに上手く当たれば何かがもらえたのだっけ。
世代によって、もらえる物が違ったかも知れない。
当たるまで当たるまでと、何度もやっていると、後ろに順番待ちができて焦ったり。
遊技場の階でエレベーターを降りると、左手にチューインガムの自動販売機、右手の鬼の左側には、人形が運んでくるおみくじ。
それから、遊技場の外周を走る列車は、新幹線だったか?
好きな乗り物だったのに、50年以上前の記憶は曖昧だ。
さくらまつりの特設遊技場やサーカスが、子どもには早いと許されなくても、「かぐはの上」の遊技場は許された。
幼稚園保育所から小学低学年の子ども達にとって、「かぐはの上」はパラダイスだったのだ。
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