わたしの土手町シリーズ⑥ 私のワンダーランド「紀伊國屋書店」
弘前パークホテル1階の紀伊國屋書店。自動ドアではなかった気がする。
ガラスの扉を押して中に入ると、書店特有のインクの匂いがわくわくさせる。
「あーまた新しい本が出ている。私が生きている間に全部は読めそうにない。」
うれしい反面、足りない時間に焦燥感が少し。入って左側に、新刊本と、文庫本コーナーがあった。
新刊本をひととおり眺め奥に進むと、各種資格試験問題集やら、絵本、美術、音楽、エトセトラの専門書。「知」があふれていた。
同じ店内なのに、レジカウンターがふたつあり経営が違った。右側は週刊誌、雑誌、学校の参考書、コミックス、文房具。こっちはBOOKS MIZUKIだったかな。
右奥にひっそりとトイレがあり、本屋に行くとなぜか「もよおす」という都市伝説を思い出す。
土手町から、今泉書店が消え、紀伊國屋書店も消えた。
私のワンダーランドは、記憶の中にしか無い。
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