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23キロを歩いてみた/リンゴづくしの青森県板柳町で「まるかじりウオーク」

2024年10月13日、第25回 りんごの里板柳 まるかじりウオーク2024(以下、まるかじりウオーク)が開催されました!
▲リンゴ畑沿いを歩く参加者

まるかじりウオークとは

まるかじりウオークとは、毎年10月、青森県北津軽郡板柳町で行われるウオーキング大会です。参加者全員が1人1個、指定の畑からリンゴをもぐことができます。県外からも多くの参加者がおり、リンゴを食べることが目的という人もいるようです。参加料は全コース共通で、板柳町民が500円、板柳町民以外が1000円(高校生以下700円)と、とてもリーズナブル。青森県内のマラソン大会やウオーキング大会の中では、気軽に参加しやすい料金です。今年は23キロ、13キロ、7キロのコースがありました。私が23キロコースを歩いた様子をお伝えします。
▲スタート地点・ゴール地点

序盤は岩木川沿いをひたすら歩く

会場最寄りの板柳駅は、弘前駅からJR五能線で30分ほどかけたところにあります。スタート地点とゴール地点となる板柳町ふるさとセンターは板柳駅から徒歩10分程度。開会式では、板柳町出身の元陸上競技選手・福士加代子さんから、激励の言葉をいただきました。

午前8時、板柳町ふるさとセンターを出発します。県内外から集まった参加者たちが一斉にスタート。歩き始めてさっそく見えてきたリンゴ畑。幸い、当日は晴天に恵まれました。リンゴの色付けのために敷かれる銀色のシートが朝日に照らされ、まぶしく感じました。
当たり前のことですが、沿道にあるリンゴを勝手に取ってはいけません。リンゴのもぎ取り体験で指定された畑にのみ、立ち入るようにしましょう。

リンゴ畑のある通りをしばらく歩くと、岩木川沿いの堤防にたどり着きます。歩き進める度に形を変える岩木山は、見どころの1つです。岩木山とリンゴ畑のコラボレーションは、まさに津軽ならでは。

コースの途中には、板柳町と弘前市を結ぶ橋が2つあります。1つは幡龍橋(ばんりゅうばし)、もう1つは津軽りんご大橋です。津軽りんご大橋には傾いたリンゴのオブジェがあり、面白いと感じました。▲津軽りんご大橋。リンゴのオブジェがかわいらしいです。奥に見えるのは岩木山

中盤は田園地帯とリンゴもぎ取り体験

岩木川沿いのコースを抜けると、比較的大きな通りに入ります。ここからは、しばらく岩木山を背に歩きます。多くの田んぼではイネが刈り取られ、農家の皆さんへ感謝の気持ちがわきました。

田園地帯を歩いていると、円柱状の高い建物が目につきます。遠くからでも目立つその建物は、板柳町配水場です。リンゴの形をした窓がついており、特徴的な建築でした。▲板柳町配水場

いよいよまるかじりウオークの目玉、リンゴのもぎ取り体験です!畑になったリンゴを自由にもいでいいとのことですが、どれを穫ろうか迷ってしまいます。これだというリンゴを選び、手に取り、リンゴを少し持ち上げるとポキっと簡単に枝から取ることができました。

▲おいしそうなリンゴたち

終盤は市街地と中央アップルモール

時刻は12時過ぎ。ウオーキングは予想以上にカロリーを消費するのか、おなかが鳴ってしまいました。日本唯一のリンゴ専門市場である津軽りんご市場を過ぎると、市街地に入ります。スーパーやドラッグストアが立ち並び、交通量が多いため、信号に気をつけて歩く必要があります。
踏切の近くには、「りんごの里いたやなぎ」という文字の書かれたガードレールがありました。

▲踏切と「りんごの里いたやなぎ」の文字

コースの最後は、板柳町ふるさとセンターに続く遊歩道・中央アップルモールです。多くの説明板やオブジェがあり、板柳町やリンゴの歴史について学ぶことができます。自然のミュージアムを歩くと、心が落ち着きました。

▲中央アップルモール

つ、疲れた…

12時45分頃、板柳町ふるさとセンターへゴールしました!4時間45分かけて、23キロを歩いたことになります。
普段これほどの距離を歩く機会がなく、翌日以降も筋肉痛が続いてしまいました。
長時間の歩行は、体の痛みや靴ずれの原因になります。本番前からウオーキングの練習をしておくべきだったと感じました。
ゴール後は、くじ引きによる抽選会があります。ありがたいことに、私は板柳町ふるさとセンターでも売られているリンゴジュースが当たりました。他には、お米などの景品があるようです。
スタッフの皆さんから、おにぎりと豚汁をふるまっていただきました。汗をかいた体にちょうどいい、塩気のきいた味でした。

▲豚汁、おにぎり、参加賞のリンゴ

▲板柳町ふるさとセンターの工芸館

まさにリンゴづくし!

リンゴ畑、津軽りんご大橋、リンゴのもぎ取り体験、りんごジュースと、まさにリンゴづくし。板柳町ならではの実りの秋を感じられるコースでした。
メイン会場の板柳町ふるさとセンターには、売店や喫茶室、体験学習室、リンゴに関する展示施設などがあります。1年中リンゴを楽しむことができそうです。
まるかじりウオークをきっかけに、板柳町がさらに好きになりました。皆さんもぜひ、板柳町を訪れてみてはいかがでしょうか?


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