津軽弁に「たくさん」を表現する言い方が、もしかすると10個以上もあるかもしれない件
弘前市にUターンしてから、23年ぶりに津軽弁を話す生活になり、ふとこんなことを思いました。
「たくさん」を表現する津軽弁って、多くあるんじゃないか?
なんだか面白そう!という、好奇心だけでアンケートを実施してみました。
はたして、どんな結果になったのでしょうか?
◆どんなアンケート?
モノが「たくさん」ある状態。
共通語と津軽弁を含めて、どういう表現を使っているのか?
質問をいたしました。
こちらのイラストをご覧ください。
ラーメンの上に「たくさん」のもやしが盛り付けられています。
<質問>
「たくさん」をあらわす時、『話し言葉』でどれを使いますか?
<選択肢>
①たげ(たんげ)
②もろらっと
③ずっぱど
④のれ
⑤わった
⑥がっぱ
⑦のっつ
⑧わっつど
⑨たくさん
⑩その他
あわせて、こちらもお聞きしました。
・いまお住まいの場所
・年代
<期間>
2022年12月12日~12月29日
◆約640件もの回答が!
Twitterや各種SNSを通じて、アンケートを拡散して協力を依頼。
「1か月で100件回答を集めよう」それぐらいの気持ちではじめました。開始後わずか3時間で回答数100件到達!
最終的には、約640件というたくさんの回答をいただきました。
Twitter上でも、多くの方が拡散と回答に協力してくださりました。
◆気になる結果を発表!
まずは回答いただいた年代から。
10代はじめ80代まで、幅広く回答いただきました。
続いて、回答をいただいた方の居住地。
弘前市を中心に、幅広い地域から回答をいただきました。
青森県外にお住まいの方からも、多くの回答があったことが印象的。ほとんどの方が青森県の出身でした。なんだか地元愛を感じる結果に。
◆「たくさん」を表現する言葉
「たげ(たんげ)」が、アンケートでは一番多い結果に。続いて「がっぱ」。
アンケート項目以外でも、「のそっと」「のれそれ」「のっつらど」「のったんこ」「うだで」なども使われているようです。
さまざまな津軽弁が、日常的に使われているなと感じました。
はじめて聞く言葉もあり、津軽弁の幅広さになんだか感心!
◆SNS上でさまざまな意見が
Twitter上では、同じ「たくさん」でも、モノの状態やシチュエーションによって、使い方が違うという意見も。たくさんある量によって、使う言葉が変わるって本当におもしろい!
津軽弁の奥深さを感じました。
◆終わりに
興味本位からはじまったアンケート。快く回答してくださった方が多く、言葉を通じて青森愛を感じました。一つの状態を表す言葉でも、こんなにも「たげ」あるのは、方言では津軽弁だけなのかも?
アンケートに協力してくださった皆さま、ありがとうございました!
へばの!(それではまたね!)