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~弘前の老舗のアイス店を紹介 第3弾~【相馬アイスクリーム商店】新鮮なアイスを召し上がれ

弘前公園から西へ4km、相馬地区(旧相馬村)付近にある「悪戸(あくど)」は地名であるとともに、「悪戸のアイス」は夏のアイスの代名詞です。昭和25年創業から70年以上も親しまれ、地名を聞くと食べたくなる「相馬アイスクリーム商店(以下、相馬アイス)」を紹介します。

▲相馬アイスクリーム商店(正面と左奥が駐車場)

◆アイスキャンディの棒が斜めの謎

コンビニアイスなら真っ直ぐに挿さっている持ち手の棒が、相馬アイスのアイスは斜めに挿さっています。斜めの棒を見たら「悪戸のアイス!」と即答できる人も、実は知る人は少ない斜めの秘密を、店主の相馬和夫さんに伺いました。

――電気冷蔵庫が普及してアイスの人気が急上昇した頃、たくさんの人に数多くアイスを届けたいと検討してたどり着いた方法です。それまでは棒を1本ずつガイドの穴に通し立てていましたが、ガイドを使わず棒を2本クロスして置くように変更したところ、アイスを型から抜く時は指の間に棒を引っ掛けて一気に4〜6本抜くことができて作業の効率が上がりました。そして、現在でもこの方法でアイスキャンディを手作りで製造しています。

相馬アイスと同様の方法で、今でも棒が斜めのアイスキャンディを作っているアイス店が全国にはわずかながらあるそうです。

▲棒が斜めのアイスキャンディ

▲一度に2本の棒を挿します。奥が昔の挿し方です

▲一気に4~6本のアイスを抜けるそうです

人気商品を教えてもらいました

「ミルク味のアイスキャンディ」と「あんもなかアイス」が人気を二分する看板商品です。アイスキャンディは、ミルク味の他に、イチゴ、メロン、抹茶、コーヒー、チョコ、あずきキャンディがあり、たまに試作品も販売することがあるので随時情報発信している公式Twitterに注目です。

▲店主の息子さんがTwitterで発信している斜めの棒の秘密のイラスト(相馬アイスクリーム店公式Twitterより)

相馬アイスは上記のほかに、ソフトクリーム、かき氷、サンデー、シェーク、袋アイス、シャーベットなど、たくさんのメニューがあります。

▲かき氷、サンデー、シェークの種類も豊富です

新鮮なアイスを食べてほしい

店主の相馬さんは、おいしいものをお客様に届けられるようにという気持ちで毎朝6時からお湯を沸かし、氷缶(「ひょうかん」、アイスの型)や器具などの煮沸消毒で1日の作業が始まります。人気の「あんもなかアイス」は作り立ての皮の食感を味わってほしいので、3日以内に売り切れる数だけ作るそうです。

▲店主の相馬和夫さん

家で美味しくアイスを食べる方法

相馬アイスには、テーブルと椅子があり、店内でアイスを食べることも可能ですが、相馬アイスを自宅でも美味しく食べる方法を伺いました。ミルク味のアイスキャンディに、好きなものをトッピングするのが人気だそうです。お客さんから教わったトッピングとしては、コーヒー、練乳、牛乳、ハチミツやサイダーなど。

ちなみに、小山内冷菓店、藤田アイス(第1弾第2弾の記事はこちら)でも販売している袋アイスにハチミツをトッピングすると、フレンチレストランのデザートみたいで個人的にはお勧めの食べ方ですよ。皆さまもぜひ、さまざまな味で楽しんでみてください。相馬アイスの営業期間は春夏(4月10日頃~10月5日頃)限定ですので、今から待ち遠しいですね。