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市民農園で野菜作り

◆まずは畑探しから

2020年はコロナ禍で外出自粛が続き、家庭菜園をはじめた人も多いと聞きます。私もその1人でした。

市民農園を借りて畑を作る方法があることは以前から知っていたので、インターネットを検索してみると、弘前市には市が運営している小栗山農村交流公園内の農園や相馬昴農園のほか、いくつかの市民農園がありました。

私は自宅からの通いやすさなどを考えて、市民農園ナリタを選びました。
空きがあるだろうか・・と思い立った3月下旬に電話をしたところ、「空いてますよ」のお返事。成田さんの優しい声を聞き、すぐに決めて申し込みました。

▲市民農園ナリタの看板

農家の家庭に育ったため、子どもの頃は採れたての野菜で食事の支度をするのが普通のことでした。結婚して札幌で暮らし始めた時、スーパーに並んでいる野菜に新鮮さを感じられず、手を伸ばせない経験をしたものです。マンションで暮らすようになり、自分で野菜を作ることはできずにいましたが、弘前でその夢をかなえることができました。

◆岩木山を見ながらの畑作り

4月29日に畑開き。私が借りた畑は、岩木山が見える景色の良い所。

▲田んぼ越しの岩木山

1区画が50平方メートルの細長い畑は、トラクターで耕してあったので、すぐに野菜を植えられそうな状況でした。ホームセンターに行き、畑に入れる石灰と有機肥料、くわを1本、じょうろを1つ購入し、準備を始めます。

▲苗を植えた頃の畑

ホームセンターには、たくさんの野菜の苗が並んでいて、何を植えようかとわくわくしました。10日後には、トマト・なす・きゅうり・ピーマンなどの苗と、支柱用の竹を購入。苗を植える時には家にあったビニールを敷き、ビニール袋で囲んで寒さよけをするなど、子どもの頃に実家でやっていたことを、見よう見まねで始めました。

▲植えたばかりの苗

夫と2人暮らしのため食べられる量は限られていますので、いろんな種類の野菜を少しずつ作ることにしました。芽が出て、丈が伸び、花が咲き、実をつけ、日々育っていく野菜を見ることはとても楽しかったです。

周りの畑を借りている方の中には、何年も野菜を作っているベテランもいて、その方々が野菜を作っている様子を見て学んだり、教えてもらったり、充実した畑通いの日々を過ごしました。

▲初収穫時のキュウリ

◆豊かな自然を満喫の畑通い

畑のすぐ隣には、りんご畑があり、りんごの花が咲いて実がつき、大きくなっていく様子をじっくりと観察。田んぼが周りにあり、久しぶりにお米が育つ様子も見られました。春には用水路にオタマジャクシがたくさん泳いでいます。夏にはそのオタマジャクシがカエルになって、畑で野菜に付いた虫を食べ大活躍。季節の移ろいを、堪能しました。

▲ジャガイモの葉に乗っているカエル

小玉スイカも育ててみたのですが、賢いカラスが美味しくなるのを狙っていることに気付き、カゴをかぶせて見えなくすることで、無事に収穫することができたのも楽しい経験です。

▲カゴをのせた小玉スイカ

◆畑作りを通して感じた弘前

津軽の在来種の毛豆(けまめ)も作ってみました。毛豆は、北海道で見ていた枝豆とは違い、1メートルくらいの背丈まで大きく育ちびっくりです。1袋の種を全部まいたので、たくさんできてしまい、実が入った9月頃には連日毛豆を茹でて食べていました。

▲大きく育ってきた毛豆

北海道では、露地で野菜を作れるのは、5月下旬から10月中旬くらいまででしたが、弘前は前後1カ月くらい期間が長く、野菜の成長の早いことにも驚きました。シーズンを通して私が作った野菜は、約30種類。弘前のりんごやお米が美味しいということは、野菜作りにも適している土地なのだと思います。

▲8月に収穫した野菜

季節の移り変わりを感じながら、作る楽しみ、食べる楽しみが満喫できる市民農園での野菜作り。ぜひいろんな方に体験してもらいたいです。

▲このハロウインかぼちゃも畑で育てました

※弘前市の市民農園の情報は、以下を参照してください。

http://www.city.hirosaki.aomori.jp/sangyo/nogyo/shimin_nouen.html