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障がい者の就労をサポート! ――弘前市アンテナショップ・hug work(ハグワーク)――

▲アンテナショップ「hug work」ハグワーク

◆火曜日、木曜日にお店が市役所ロビーに

弘前市役所の正面玄関を入っていくとロビーの左側に、火曜日と木曜日にオープンする障がい者就労支援のサテライトショップがあります。それが「hug work(ハグワーク)です。

私は、このhug workに関心を持っており、ときどき「ゆいまある」のパンを買っていました。

今年になってパンを買いに出かけた際に、同じくパンを買っていた男性がいたので「いつも来るのですか?」と尋ねたら、「弘前市はやるねぇ~…。こういうことはいいことだ。市役所に用事はないのだが、火曜日と木曜日にはバスに乗って買いに来るんだよ」と話していました。


▲買い物をすると必ずつけてくれるかわいらしいタグ

1月下旬、「エイブル」というパン屋さんが出店。「おいしいんです!」とトレイに8個ものパンを買っていく女性。とっても幸せそう…。人気のパンはお昼には売り切れてしまいました。


▲さまざまなパンが並ぶ


▲ランチ時になれば買い求める人も

「ハグ」は互いに抱き合うという意味でつかう言葉、この響きが耳にやさしいですね。

どうして市役所にお店を出すことになったのか――市民ライターになったので、取材をしてみることにしました。

「hug work」の意味

弘前市福祉部 障がい福祉課 障がい者支援係の吉田沙織さんが、取材に答えてくれました。表示を見て私は、「障害」ではなく、「障がい」となっていることに気づきました。

「いいですね。『害』ではありませんよね」と話しかけると、「共に生きる、共生社会をめざしています」と笑顔の吉田さん。


▲弘前市福祉部 障がい福祉課 障がい者支援係の吉田沙織さん

2017年の夏ごろから、地域自立支援協議会の一部委員で構成される就労支援専門部会で話し合いを重ね、市役所内にアンテナショップを出すことになったそうです。

ひろさきの「h、万人のという意味の英語ユニバーサル(universal)の「u、贈り物、才能を意味するギフトの「g で「hugとなり、workは仕事、取り組みということ。

できあがった名前は「hug work」

吉田さんが提供してくれた資料――2018年「ひろさき広報」3月号です。そうそう、これです、私が初めてhug work を知ったのはこの広報でした。


▲ 「hug work」を紹介した2018年3月号の市の広報

◆まる3年が経過して…

hug work実行委員会には、市内の8つの障がい者団体が参加しています。
りんごの里、バナナの樹、ゆいまある、N-STAGE、ないすらいふ、就労サポートひろさき、エイブル、リトルbyリトルです。

木工製品、雑貨、陶芸品、さおり織り、こぎん、焼き菓子、パン、豆腐、食品、野菜など心のこもった品々を、8つの団体がほぼ月に1回のローテーションでお店を出してきて、まる3年が経過しました。

hug work実行委員会の2代目松居宣好委員長に話を聞きました。


▲hug work実行委員会の松居宣好委員長

「昨年は、市役所の中だけでなく、いろいろなイベントにも出かけていく計画をたてていました。そこにコロナ感染がひろがって、できなくなりました。4月ごろになるとマスク不足で大変なことに…。市とも相談のうえ、たか丸くんのロゴ入りマスクを2団体が手づくりすることとなり、大好評でした。コロナ禍でもhug workは、なんとか赤字にはならなかったと思いますね」


▲大人気! たか丸くんロゴ入り手づくりマスク 櫻田市長がこのマスクをつけてテレビ出演も。

松居実行委員長は、2021年のhug workの取り組みをいろいろ考えているようでした。
1月15日に実行委員会を開催し、hug workの方針を討論しました。


▲実行委員会総会(写真:障がい者支援係提供)

 ◆こまやかな手仕事の品々


▲「N-STAGE」で作られたマグネットカレンダー

上の写真は、マグネットカレンダー、すてきですね。
これをつくった「N-STAGE」に取材しました。
自分で見つける次への一歩――という意味を込めて「N-STAGE」という名前にしたそうです。

作業所ではコロナ対策をしながら、それぞれテーブルに別れてものづくりに集中していました。
最年長は50代後半、最年少は17歳、22人が午前9時50分から午後3時10分までの間で4時間、木工品やアクセサリーなど手づくりの工芸品を製作しています。就労した結果、みなさんは工賃を得ることができます。


▲きれいな色――海岸に流れ着いたシーグラス(ガラス破片)を加工中

キノコのマグネット、消防の使用済みホースを加工したおしゃれなバッグなどが売れ筋になっているといいます。


▲消防ホースをリサイクルして財布やバッグに


▲購入時にいただける「ハグワーク」のタグ


▲タグの裏

タグの裏には――

障がいのある人もそうでない人も一緒に育みあい共に成長する場――と書かれてありました。

市役所サテライトショップhug work に来てみませんか!
【弘前市のホームページ】

http://www.city.hirosaki.aomori.jp/fukushi/fukushi/shinshin/hugwork.html

【hug workのFacebook】

https://www.facebook.com/hugwork/