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気を悪くしないでね「津軽弁」

津軽地域で話している「津軽弁」は聞き取りにくく、テレビでは共通語の字幕が付けられているのをよく見ます。
なかなか理解しづらい、難しい方言ですよね。

私も神奈川県から弘前に来て、津軽弁が聞き取れずに、とても苦労しました。「わ=私」、「な=あなた」、「あずましい=心地よい」などの簡単な津軽弁は早くに覚えましたが、単語やイントネーションが聞き取れないときは、「どういう意味だろう?会話に入れないなぁ」という気持ちになります。

津軽弁は聞き取りにくいだけでなく、共通語では反対の意味に捉えてしまうこともあります。そんな時はちょっと傷ついたり、嫌な気持ちになったりします。

そんなことにならないように、私の体験をお話しします。

<嫁いびり?そんなことはなく、気遣いの言葉でした>

私が弘前に来た頃の話です。
主人の母から「めやぐだ!」と言われました。
私の頭の中では「迷惑だ!」と変換され、その単語が頭の中をぐるぐる回っていました。

「何か悪いことをしてしまったのではないか?」と、とても不安になりました。共通語では「迷惑」は「不快を感じたりすること」です。
後で主人に聞くと、津軽弁では「迷惑だ」は「悪いね。申し訳ないね」と使います。

「私を気遣った言葉だったんだ」と、胸をなでおろしたことを鮮明に覚えています。

津軽で「迷惑だ」と言われたら、「気遣ってくれてるんだ。優しい人だな」と思ってください。

<転校初日に厳しい言葉!しかし、友達いっぱいできました!>

こちらは友人の話です。

県外から弘前の小学校に転校してきました。
津軽弁が分からずにいると、クラスメートに「友達になんねー」と話しかけられました。

その子は「友達にはならない!」と宣言されたように聞こえました。
その後、何人も同じように「友達になんねー」と言われ、「まだ何もしてないのに嫌われた」と、とても傷ついたそうです。

津軽弁では「友達になんねー」(語尾があがる)は「友達になろうよ」という意味です。

その後、優しい気持ちで声をかけてくれたと分かり、たくさん友達ができたそうです。

 ▲津軽のシンボル岩木山

反対の意味に捉えてしまうと、悪いことを言われているように感じてしまうけれど、本当は津軽の人は優しくて、いい人ばかりです。

初めは聞き取りにくく、難しいと感じる「津軽弁」。
たくさん話をしていると少しずつ耳が慣れて、聞けるようになってきます。

分からなかったら、「どういう意味?」と聞けば、きっと優しく教えてくれます。

「習うより慣れよ」

ぜひ津軽弁でたくさん会話をして、優しい人柄を感じてください。