サイクルトレインで大鰐線を巡る
地方で生活するには、自家用車が必需品なんてことも言われます。
でもでも、自家用車が無くても、遠くに行けないわけではありません。
弘前と隣接する大鰐を結ぶ弘南鉄道大鰐線では、平日の朝夕、混雑する時間帯を除いて、無料で自転車を車内に持ち込むことができるサイクルトレインがあります。
(サイクルトレインの運行期間は4月から11月、平日は中央弘前駅発9:30~14:30・大鰐駅発9:50~14:30 土日祝は終日)
今回は石川駅まで行って、道の駅「サンフェスタいしかわ」で買い物を最終ゴールとし、沿線で途中下車して寄り道したくなるお店や場所を回ってみます。
最初の目的地は弘前学院大前
まずは、弘前市側の始発、中央弘前駅から出かけてみましょう。
本当に、自転車を持ち込めるのか、ドキドキしながら、乗車。
改札で、駅員さんがにこやかに通してくれて、ほっとしました。
最初に始発から2駅約4分の、弘前学院大前で下車。
通称“西弘”と呼ばれる住宅街。駅名の弘前学院大学と弘前大学に近く、学生向けのアパートが多いです。
駅を出て、まっすぐ進みます。徒歩でも1分の場所に喫茶店、「ラビット・クリーク」があります。
マスターが一人で切り盛りしています。店内は落ち着いた雰囲気。
この店の、スコーンセットが人気。ロイヤルミルクティーを選んでみました。
さっくりとして、香ばしく、ぺろりと食べられます。
(紅茶とセットで900円 スコーンのみは550円)
マスターの食器の音をたてない、丁寧な接客も評判が良く、ゆっくりとくつろぐことができました。
次の目的地は小栗山駅の雑貨店
お腹も心も満たされたので、次へ出発。
電車の揺れに合わせて、自転車はしっかりつかみましょう。
弘前学院大前駅から3駅約6分、小栗山駅で降りてみます。
住宅と、田んぼ、畑の中に、ぽつんとホームだけがある駅。駅を出て左折し、道なりに自転車で走ること5分。
古民家を改修した雑貨店、「古民家sudatsu」がありました。
店構えがレトロなら、置いてあるものもレトロ。
お店の、のれんは、古民家の「古」をデザインし、古民家そのものと屋根部分は「巣立つ」イメージで鳥の羽を模しているそうです。
古いものだけでなく、オーナーが買い付けた雑貨や、奥様が作ったこぎん刺し製品も販売しています。
冬は、店内に雪が入ってくることもあるそうな。
いざ道の駅「サンフェスタいしかわ」へ
来た道を戻って、再度乗車。
一車両にひとつあるハート型のつり革。
▲ラッピング列車内には地元の保育園、幼稚園児が作ったかわいい飾りも
ゴトゴト揺られて3駅約7分で石川駅に到着。
田んぼが多く、開けた場所にあります。
駅近くの踏切から望む岩木山がきれいです。
周辺には、大仏公園、文学の丘などもありますが、一路道の駅へ。
国道7号を目指して、自転車で8分。
道の駅「サンフェスタいしかわ」へ到着。
新鮮な野菜、パン、手作り豆腐、漬物、地元産品などのほかに、食堂もあります。
地元の人はもちろん、GWやお盆には、帰省客でにぎわいます。
お目当てのよせ豆腐を購入し、晩ごはんのおかずに。ふわふわだけど、大豆の味がしっかりします。
サイクルトレインを楽しむための大事な点は、電車の運行が1時間に一本なので、次に乗る時刻を確認することです。ほとんどが無人駅なので、乗車するときに整理券をとり、降りるときに運賃箱へ払います。乗り合わせた乗客の方に、自転車をぶつけないように気をつかいますが、愛用の自転車を無料で持ち込んで、プチ旅行気分。
お天気のよい日に、のんびり電車に揺られるのも楽しいひと時。
もちろん、自転車と一緒でなくても。
レッツ トレイン!