弘前ぐらし 弘前移住情報サイト

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移住9度目の冬――私の弘前暮らし

弘前に移住して9度目の冬となります。夫が退職、私もそのあと退職したので、暮らしを変えるのもいいか、と軽い気持ちで2012年秋、夫のふるさと弘前にやってきました。「よーぐ、来たねぇ」と、会う人ごとに言われ、その意味が、冬を迎えて少しわかりました。

2013年、14年は雪の多い冬でした。生まれ育って、子育てをした埼玉県では、雪は春先にわずかに降る程度でした。降るわ、降るわ、夜分に静かに積もる雪。朝起きて毎日毎日なれない雪かき。

「寒いでしょ」と、東京の職場の同僚からも、こちらの人からも言われましたが、ストーブ1個、床カーペットだけの暖房だった埼玉の家とは異なり防寒対策はバッチリ!
近所のお宅でみせてもらった石油ストーブは、床暖房と連動して、合理的。驚いていたら、こちらでは当たり前だと言われました。また、家の周囲は地下水を流して融雪しているのも、こちらならではの雪対策だと思いました。

▲床カーペットに連動している石油ストーブ

◆雪のメリット
「雪はいやだ!」という人がいます。春、芽を出し、色とりどりの花を咲かせるチューリップ。関東では毎年新しい球根を買って植えなければなりません。ところがこちらでは雪効果!なのでしょう。ほったらかしでも雪の下でぬくぬく栄養をためたチューリップが毎年花を咲かせるのです。

▲2018年のチューリップ

▲2020年のチューリップ

3カ月は雪に埋もれた暮らし。問題は運動不足、その結果の体重の増加には困りました。「広報ひろさき」で、高齢者健康トレーニング教室を知り、毎週通っていまや筋肉体質に。雪かきもなんのその!

お役立ち「暮しのInformation(インフォメーション)」
各種催しや親子で楽しめる教室などを掲載、毎月2回発行の「広報ひろさき」は大変役に立っています。私の知り合いの阿部ノブさんは夫の転勤で35年間弘前を離れ、25年前に帰弘。無料でパソコンを習い、現在はパソコンを駆使して手作り人形の写真集を作成したり、遠くの子どもや孫たちとメールでやりとりしたり。最近近くにできた「さくらカフェ」(41カ所ある弘前市高齢者ふれあい居場所のひとつ)でコーヒーをいただき、音楽作業療法インストラクターのキーボード演奏で歌声を響かせ、おまけに骨盤底筋体操も。心も体も健康に暮らしています。

▲阿部ノブさん。タブレットで写真もばっちり

私もこの間、講座やフィールドワークなど「広報ひろさき」を見て参加し、弘前でのくらしを楽しんでいます。市民ライターになったのも、広報で募集を知り応募したからなんです。

◆自然、四季折々の変化
なんか鳴き声がする――キョロキョロと空を見上げれば、リーダーがみんなを励ましている声なのでしょうか、白鳥の渡りを見ることができました。「もう起きちゃいかがと~」歌の中でしか知らなかったカッコウの鳴き声で目覚めるなんて贅沢…。こちらに来て初めて野生のキジを見ました。弘前公園ではタヌキと遭遇しました。

刺激がたくさんある弘前ぐらし。独立峰・岩木山の四季折々の変化に、フォトアルバムは充実しています。

◆2021年も津軽の風に吹かれ、あちらこちらを自転車で