わたしの土手町シリーズ⑯ 平成の学生服事情
今は昔「平成」の頃。
新年が明け、正月気分も抜けてきた頃、小学6年生のいる家庭に、ダイレクトメールが届く。学校の制服を扱うお店からだ。
土手町十文字バス亭の近く、上土手町に、学生ショップマルヨシと、すぐそばの斜め向かいに、スクールショップさいとうがあった。
ダイレクトメールには、扱う商品のほかに、割引券やサブバッグをプレゼントなどの特典も入っていた。
我が家は、特に決め手があったわけではないが、スクールショップさいとうを利用することにした。
息子の制服選びは、つまらないもので、とにかく学生服が3年間着られることがポイント。中学校の3年間に身長が伸びたら丈を出して、ズボンの膝に穴があかなければよい。
娘の場合は、ちょっと違う。中学校は、私が着ることのなかったセーラー服なのだ。ちょっとうらやましい。今は見かけなくなったけれど、半袖の夏服もあってそれなりに物入りだったけれど、半袖の夏服は友人の子どものおさがりをいただいてラッキーだった。
どこの店でもそうだったのかもしれないけれど、ズボンの丈などの直しは、3年間無料だった気がする。しかし、身体の成長に追いつかず、3年生の時に買い直した。もう少しで卒業なのに。
高校生になって、学生服がそんなに傷んでいないから、それでもいいじゃないか…
というわけにもいかず、新たに購入。まだ着ることのできる学生服のズボンは、別な友人の息子さんの、替えズボンとして使ってもらえることになった。
お金があるとかないとかではなく、物を大事にする時代だったのかもしれない。
スクールショップさいとうの店内には、短い丈の学生服と、タックの入った、だぼだぼのズボンが飾ってあった。「今日から俺は!」の主人公が着ているような、あれである。
街中で、そんな学生服を着ている高校生と遭遇した記憶はないが、息子が、あれを着ることがなくて、よかったのか。ちょっと見てみたかったかも。スクールショップさいとうがあったあたりを通るたびに、思ったりしている。
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