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力士が弘前にやってきた!「大相撲弘前場所」参加レポート


▲色とりどりの相撲のぼり。中央には弘前市出身の第45代横綱・初代若乃花の銅像も

2026年8月16日、青森県武道館にて「大相撲弘前場所」(以下、弘前場所)が開催されました! 私が弘前場所を観戦した様子をご紹介します。

◆相撲の「地方場所」とは?

力士は年6回、各15日間の「本場所」で相撲を取っています。本場所のない時期に、各地を1日限りで回っているのが「地方場所」です。
夏の地方場所は東北地方で開催されることが多いですが、毎年同じ地域とは限りません。弘前で地方場所が開催されたのは、実に17年ぶり。テレビに映る力士たちを間近で見られる、大変貴重なチャンスです。

◆稽古(けいこ)

午前9時過ぎ、会場に入ると、さっそく土俵上で力士が稽古をしていました。力士が砂まみれになりながら相手にぶつかっていく様子は、迫力満点です。
ドシン、ドシンという音が後ろから何度も聞こえるので、振り向くと、汗だくですり足の稽古をする力士が。熱心に稽古に取り組む力士には、頭が下がります。

会場のいたるところで本物の力士を見るだけでも、なかなかできない経験です。サインや写真撮影に応じてくれる力士もいました。
ふざけあったり、談笑したりする力士もおり、本場所とは違ってリラックスした様子を見ることができます。

▲土俵上で稽古に励む力士

◆子ども力士との相撲

稽古が終わると、青森県内の子ども力士との取組が始まります。子どもたちの相手は、伊勢ヶ濱(いせがはま)部屋の幕内力士です。
懸命にぶつかっていく子どもを、力士は軽々と持ち上げます。力士も子どもも笑顔で、終始楽しそうな雰囲気でした。

▲みんな笑顔で見守っています

◆取組(幕下以下)

中休みが終わると、番付の下の力士から取組が始まります。
青森市出身の山田さんが格上の力士に勝利し、大きな声援が送られていました。
ご当地の力士の活躍を見られるのは、地方場所のうれしいポイントです。

◆相撲甚句(じんく)

相撲甚句は、歴史ある七五調の歌です。独特な抑揚と「ハァ、ドスコイ、ドスコイ」という掛け声が印象に残ります。
歌い手は、幕下以下の美声の力士6人。声はよく通り朗らかで、歌詞もすべて暗記しているようです。
「立てば借金、座れば家賃」など、ユーモアに富んだ一節もありました。

◆初切(しょっきり)

初切は、力士が実戦形式で、相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する催しです。
客席に向かって大量の塩を投げたり、「イェーイ!」とピースをしたり、本場所ではあり得ない動きが盛りだくさん。
行司の軍配を奪い、うちわのように仰ぐという、まさかの事態も。
五所川原立佞武多(たちねぷた)の掛け声「ヤッテマレ」で力士が相手をあおるなど、ご当地ならではのパフォーマンスもありました。

◆綱締実演

横綱・大の里関の綱を、幕下以下の力士が6人がかりで締めていきます。
初切とは打って変わり、厳かな空気に包まれます。
7キロを超える綱と重厚な化粧まわしを身にまとい、横綱土俵入りを務める大の里関の姿は、とても神聖な雰囲気に包まれていました。

▲中央が大の里関。重く太い綱を、協力して締めます

◆取組(十両以上)

十両以上の力士が、化粧まわしをつけ、取組前に土俵を一周することを「土俵入り」と言います。
中には赤ちゃんを抱っこする力士もいました。

▲化粧まわしをつけて土俵入りする幕内力士たち

取組では、幕下でつがる市出身の安響(あんひびき)さんが十両の白熊関に勝ち、大きな拍手を送られていました。

そして、一番大きな歓声を受けたのは、やはり尊富士(たけるふじ)関。
素早い動きを繰り出す宇良関を投げ倒し、客席は大盛り上がりでした。

最後は弓取り式。事前に所作を習得した力士が、結びの一番の勝者に代わって弓を振る儀式です。素早く、器用に長い弓を操る姿が印象的でした。

◆相撲王国・青森県

弘前場所の会場は、4,400人の満員御礼。特別な熱気を感じました。
歴代横綱や幕内力士を数多く輩出している青森県は、「相撲王国」と言われています。
弘前市出身の西岩親方(元・若の里)や、五所川原市出身の尊富士関、十和田市出身の錦富士関など、青森県にゆかりのある力士や親方がたくさんいます。

地方場所では力士も比較的リラックスしており、サインや写真撮影などに応じてもらえることが多いです。
取組の熱気を間近で感じるだけでなく、直接応援の言葉を伝えたり力士と交流したりできるのが、地方場所ならではの楽しみ方ではないでしょうか。東京に行かないと楽しむことができないと思っていた相撲を弘前でも楽しめる絶好の機会となりました。

参考文献
・日本相撲協会公式サイト
https://www.sumo.or.jp/

 


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