わたしの推し桜シリーズ② 弘前公園の名もなきシダレザクラを惜しんで
弘前公園のソメイヨシノの美しさは言うまでもありませんが、細い枝がしなやかに垂れ下がり、滝のように咲き誇る優美で幻想的な美しさを持つシダレザクラもまた圧巻です。
特に棟方志功画伯命名の「御滝桜」や園内で最も開花が早いとされている「弘前枝垂れ」などの名木が知られています。桜の管理技術も高く、樹齢100年以上の古木が多数存在するのが特徴です。
中でも、本丸に向かい下乗橋を渡って武者だまりを右に曲がったところにあったシダレザクラが私の推し桜でした。
石垣修理期間中の天守を彩る枝ぶりで、四季折々に楽しんでいたのですが、2025(令和7)年1月、豪雪により太い枝が折れてしまいました。
年末に天守まで行った時は、吹雪の中をクレーン車で枝に積もった雪を落としていたので、お正月休みの数日で起きた枝折れは職員さんにとっても大変なショックだったのではと胸が痛みました。
もう見ることのかなわない景色ですが、心に残る美しさを私にくれたシダレザクラです。
この春、そのシダレザクラは桜守さんの手当てもあり、残された枝に美しい花が咲きました。うれしいことです。これからも見に行こうと思っています。
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