わたしの土手町シリーズ③ 今泉書店本店で立ち読み
私が高校生時代、土手町で最も長い時間を過ごした場所は、今泉書店本店だろう。
店に入ると、1階の奥の左手にあったトイレに行って体調を整え、さて今日は何を読むか考える。好きな作家の小説に向かうか、マンガの単行本に行くか。
確かマンガの単行本はトイレの入り口から先にあって、同じ棚の辺りで長時間立ち読みしていると、店員さんが回って来て、何となく本の整理が始まるので、レジ近くの雑誌コーナーに行って、30分くらい新刊雑誌を読んでから、読みかけのマンガに戻ったりしていた。
自転車の時は、そうして自由に立ち読みできるが、電車で帰る時は、立ち読みに夢中になったあげく、中央弘前駅の近くまで行ってから電車に間に合わないと悟り、今泉に戻って立ち読みをし直したとか、昔の自分はバカだったなと思い出している。
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