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「現代版プチ湯治」モニターツアーに参加してきた

岩木山の麓の静かな温泉地や岩木山神社といったパワースポットなどがある岩木地区。
そんな岩木地区の観光資源を見つめ直すことのできる2日間のモニターツアーに参加してきました!

 

◆温泉モニターツアーの概要

このツアーは、観光や伝統工芸、農業など幅広い分野、年齢層の人材が今後の観光のあり方を考える共創会議「ひろさき観光ミライラボ」によって、弘前の観光人材の育成を目的として企画されたものです。
今回のツアーのテーマは「現代版プチ湯治」。津軽地方を拠点に県内で温泉ソムリエとして活動している鎌田祥史さんがメインコーディネーターとして案内してくれました。

 

◆高照神社での雪かき体験

温泉に入浴する前に軽く体を動かすために、最初に高照(たかてる)神社の雪かき体験をしました。
高照神社は津軽中興の祖と呼れる4代藩主津軽信政を祀っている神社で、普段は町民のみなさんで手分けして参道の雪かきをしているそうです。
参道の雪をよけて階段を掘り起こし、安全に通れるようにする作業をしました。雪かきしたおかげで適度に体を動かし、寒さと若干の疲れで温泉に入りたい気持ちがいい感じに仕上がります!

 

▲埋まった階段を掘り出す(弘前市提供)

 

◆温泉ソムリエによる津軽の温泉文化体験講座

今回のツアーでは、あたご温泉、温泉旅館中野、北小苑(きたこえん)温泉の3カ所の温泉に案内してもらいました。

入浴前に、鎌田さんの温泉入浴講座で津軽の歴史や泉質についての基礎知識を教わり、そのあと実際に温泉に入って体感します。今回は、テーマが「湯治」ということで、熱めのお湯と冷水を行き来する「交互浴」や、休憩を挟みながら入浴を繰り返す「分割浴」といった効果的な入浴の仕方を教わりました。

温泉以外の部分でも、入浴前の水分補給としてリンゴジュースをもらったり、入浴セット用に地元の工芸品の竹かごを使わせてもらえたりと、ただの温泉ツアーではない「岩木らしさ」も感じることができ、県外からの観光客が楽しめる工夫を感じました。

 

▲あたご温泉での入浴講座の様子(弘前市提供)

▲宿泊する温泉旅館中野の外観

▲愛宕(あたご)地区でりんご収穫用として伝統的に作られてきた手編みの竹かご。入浴セットを入れるのにピッタリ(弘前市提供)

▲風情を感じる北小苑温泉ののれん

 

◆ワインソムリエが教える津軽産ワイン講座

初日には、2019年に弘前にUターンして現在はワインショップを営むワインソムリエの永田朗麻さんによる、津軽産ワイン講座が開かれました。
まず初めに津軽のワインの歴史や生産者についてのお話を聞きます。その後、いくつかのワインを試飲して、参加者が感想を言い合いながらワインの味を楽しみました。
弘前で日本酒が造られていることは知っていましたが、ワインも生産されていること、また、津軽がぶどうの栽培に非常に適した土地であることを初めて知り、貴重な学びになりました。

▲津軽産ワイン講座の様子


◆まとめ

温泉モニターツアーに参加してみて、岩木の温泉文化や地域との結びつき、そして今後の発展が期待できるワイン生産について知ることができました。特に湯治に関する歴史や文化に触れることができ、温泉マニアではない私でも楽しめる身体も心も温まったすてきな体験でした。

今回のモニターツアーは、参加者からの感想や改善点を反映し、よりブラッシュアップした内容で「(一社) Clan PEONY 津軽」で今後販売する予定だそうです。

みなさんもぜひ体験してみてください!!

 


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