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見る場所で形が変わる岩木山。その魅力を探る

1625メートルと聞いてすぐに何かわかる人は津軽の人だ。1625メートルとは津軽富士と呼ばれる形の整った岩木山の標高である。

岩木山は津軽の人々の母的存在である。

▲弘前市百沢のスキー場から見た岩木山(写真中央の3つ峰)

岩木山には3つの峰があり、中央が岩木山、南が鳥海山、北が巌鬼山(がんきさん)と呼ぶ。3つの峰が地域によっていろいろな形を見せてくれることが、岩木山の大きな魅力の一つ。

では、岩木山の魅力を探していこう。

 

▲西目屋村から見た岩木山

 

1枚目は岩木山から南西に位置する西目屋村から見た岩木山だ。西目屋村はのどかな所で世界遺産の白神山地がある。西目屋村からは中央の岩木山が一番高く見え、左の鳥海山からはなだらかな斜面になっている。右の巌鬼山は尖っているのがわかる。西目屋から見える岩木山は優しく穏やかな岩木山だ。

 

▲鯵ヶ沢町の中村町から見た岩木山

 2枚目は、岩木山から北西に位置する鰺ヶ沢町の中村町、北の巌鬼山方面から見た岩木山だ。西目屋村から見た岩木山の巌鬼山のような尖りが見あたらない。中央の岩木山がしっかり見えている。まるで「山」の漢字をそのままにした形だ。森に囲まれているが、それよりも高く見える岩木山は堂々としている。

 

▲鶴田町の鶴の舞橋の近くのため池から見た岩木山

 

 3枚目は、岩木山から見て北東にある鶴田町の鶴の舞橋近くの溜池から撮った岩木山だ。巌鬼山側から見る岩木山もまた格別だ。山頂に中央の岩木山がきていてきれいに見える。巌鬼山の尖りが目立つ。両脇はなだらかな斜面になっている。
 筆者が鶴の舞橋に行った時期は残念ながら津軽富士見湖は農業用水のため、水がなかった。ぜひ春や夏に行って、逆さ津軽富士を撮っていただきたい。

 

▲弘前市小友(おとも)から見た岩木山

4枚目は岩木山から見て北東の弘前市の小友(おとも)から撮影した岩木山だ。巌鬼山からみた岩木山になる。ここからは巌鬼山が中央になっているので、岩木山や鳥海山は見えない。小友は農地が広がっていて、ちょうど撮影した時期は秋の稲刈りの時期だった。もう少し早ければ、黄金色の絨毯と岩木山が撮れたかもしれない。小友から見た岩木山は西目屋村から見た岩木山と同じく穏やかな雰囲気だ。また、裾野を広く津軽平野を守ってくれているようにも見える。

 

▲弘前市の城西大橋から見た岩木山

 最後に岩木山から見て東側にあたる弘前市の城西大橋から撮った岩木山だ。弘前市民の筆者が一番好きな岩木山の景色である。岩木山の大きさや広さがわかることや弘前市の街並みが一望できる場所だからだ。城西大橋から鳥海山、岩木山、巌鬼山全てが見える。

 実は城西大橋から見る岩木山の眺めを守るため、弘前市景観計画により建物の高さや街灯の設置などに制限があるから岩木山がきれいに見える。そういった工夫もされている場所だ。弘前市の取り組みのおかげで、より一層市民にとって岩木山が身近なものになっている。

さて、各所の岩木山を見てきた。筆者は岩木山の形だけに視点をおいてきた。角度だけでなく、四季や場所、時間によってみせる岩木山の魅力をぜひ皆さん自身で見つけてみてほしい。