弘前ぐらし 弘前移住情報サイト

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白鳥の飛来に感動したこと

弘前にある夫の実家に転居したのは2016年10月。
弘前に転居して2週間ほどたった夜の出来事。
外から「コォー。コォー。」という鳴き声。しかも複数。
あれ・・?こんな夜中に何だろう・・?
最初は何の声かわからず夫を起こして聞いてみた。明らかに上から聞こえている。
「ハクチョウじゃないの?」と夫が寝ぼけ眼で普通に。
「ええ~!ハクチョウって、あの?」と慌てて外に出る。
既に姿は見えなくなっていたが、声を聞きながらドキドキしていた。
ハクチョウは渡り鳥でシベリアから越冬のために日本にやってくることくらいの知識しかなかった私。
その日、渡ってゆく野生のハクチョウの声を初めて聴いて、本当に弘前に来たんだなぁ・・と実感しました。

その後、冬の楽しみの一つにハクチョウを見ることが加わりました。
大空を並んで飛ぶ姿は優雅で美しく何度見ても見飽きることがありません。
早朝の岩木川、朝もやの中で、たゆたう群れの美しさは格別です。
差し込む朝日を浴びて、水面すれすれを飛んでいく姿はことのほか印象的でした。
青森に飛来するハクチョウは主にオオハクチョウとコハクチョウ。
後から調べて分かったのですが、青森県の県鳥はハクチョウでした。
県内にはハクチョウの観察地として有名なスポットもたくさんあります。
私がびっくりしたのは、ハクチョウたちが、ごくごく普通に田んぼにいることでした。
あちこちに群れていたり、一羽だけで羽に首を突っ込んで寝ていたり。
郊外を走ると簡単に目にすることができます。

▲落ち穂を食べているハクチョウたち

道路沿いでも車を全く警戒することなくのんびりしています。写真を撮るためにそっと近づきましたが、気にしたふうもなく落ち穂を食べています。
それぞれの仕草がなんともユーモラスでかわいい。

▲アップで撮影

「こういった風景が新鮮で、ワクワクする!」と周囲に話してみたところ、
「そんなに感動するものなの? 毎年見ているからねぇ~。普通だよ?」とのコメントが。
東海地方で過ごしてきた私にはスゴイことで、ハクチョウがゴロゴロいる風景が「普通!」。これにはまたびっくりしました。

考えてみたらそうなのだ。だって昔から津軽には毎年来ているのだもの。
飛来して、日本で越冬して、シベリアに帰ってゆく。
津軽の人はその営みをそっと見守りながら過ごしてきたのだろう。

もうすぐ弘前に来て5年。
豊かな自然が身近にある弘前に来てよかった。
弘前に住めば、四季の変化にきっと感動できるはず。

そして私は、今年もまたハクチョウの飛来にドキドキするに違いない。