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弘前初心者でも転ばない雪道の歩き方

もともと関東育ちで、以前住んでいた仙台市内はほとんど雪が積もらないため、雪道は滑って転ぶものだと思い込んでいました。いざ生活してみたら東北地方の中でも弘前の雪道は歩きやすかったのです。その理由とコツ、車の運転について、弘前育ちの方には失笑されることを覚悟して、私の経験談をお話しさせていただきます。

◆「降り始め」だけは要注意

毎年11月中旬に初雪を迎えます。12月中旬過ぎまでは降っても積もることはほぼありません。この時期は歩く人も運転する人も慎重さが大切です。春からしばらく雪を見ていなかったせいで、積もっていないから大丈夫と過信してしまうのでしょう。夏と同じ調子で運転したり歩いたりすると、油断した瞬間に滑ります。

このシーズン初頭の「降り始め」と、真冬の日の「降り始め」は、雪で薄っすら白くなります。この雪がパンやうどんをこねる際の打ち粉と同じ理屈で滑りますから、「降り始め」は十分に注意してください。

▲11月末の弘前駅前です。薄っすら雪が積もった道は滑りそうに見えません。

◆仙台は翌日氷道、弘前はずっと雪道

関東や仙台で雪が積もると、歩く人の多さで踏み固められ、日中の気温が上がって溶けた雪が夜間の冷え込みで氷に変わります。この氷道は滑りやすさ満点で、しばしば車にひかれそうになるのです。

▲雪が降った翌日の仙台市内。凍結してまともに歩けませんでした。

関東や仙台に比べて、弘前では翌朝に凍って固まることが少ないです。サラサラないしはシャーベット状態を維持していますので、氷道のような歩きにくさがありません。
ところが、このザクザクした雪は車を運転するのに少し厄介です。普通の運転で滑りこそしませんが、量が増えるとハンドルが取られると感じることがあります。

▲雪が降った翌日の弘前バスターミナル付近の雪はシャーベット状でした。

◆歩幅は小さく、すり足で

歩きやすいとはいえ、雪道の歩き方の基本は歩幅を小さく、すり足です。すり足は足を前に出すのと同時に重心移動をする歩き方です。イメージが湧かない方は動画を検索してみてください。雪の状態によっては、足を大きく前に出してから重心を移動するモデル歩きだと滑ることがあります。

◆踏んではいけない冬の横断歩道とマンホール

雪が積もっていなくても、冬に横断歩道の線を踏むのは禁物です。この線は表面が滑らかで、薄い氷か水の膜ができると滑るのです。アスファルトは表面に凹凸があり、多少凍っても摩擦力がかかるので、踏んでも問題ありません。

歩道が真っ白な中、地下の暖かい空気で温められたマンホールは黒いままです。ぱっと見た感じ、雪の白い歩道より安全そうだと思いませんか? これも横断歩道と同じで水の薄い膜でツルッと滑りますから踏まないように注意してください。

▲薄っすら雪が積もる歩道と横断歩道、黒いマンホール、すべて要注意です。

◆雪用ジョギングシューズがあるんです

スタッドレスタイヤの性能が進歩したから、雪靴はどう進化しているだろうと思って調べてみると、長靴やスノーブーツ以外に、暖かくて滑りにくいビジネスシューズなど、様々なデザインや性能の靴が見つかりました。また、毎年秋頃にはホームセンターや靴修理店で、滑りにくい靴底シートをお気に入りの靴に貼ってくれるサービスが登場します。

ちなみに、私のお気に入りは雪用ジョギングシューズです。防水で暖かく、雪道はもちろん氷道でもダッシュが可能なのには驚きました。

◆最後に

弘前に来たばかりの冬は、長靴で歩くことや、通勤することにも慣れない感じがしていました。でも、周りを見渡すと防寒長靴で電車に乗っている方が多く、おしゃれな長靴やブーツを見かけて、どこで買えるか聞いたこともあります。冬が終わる頃には、すっかり長靴に慣れてしまいましたので、初めての雪道もすぐうまく歩けるようになると思いますよ。