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私がおすすめする「大人のぜいたく」な弘前の夜散歩

都会の喧騒から離れ、静かな夜の街を歩く。

そんな「大人のぜいたく」な時間を求めて、夜の弘前を散歩してきました。

昼間のにぎわいとは打って変わり、静寂と温かな光に包まれている夜の弘前。

人混みをかき分ける必要も、場所取りをする必要もありません。

ここでは、美しい夜景を「独り占め」できるのです。

 

1. 赤レンガを独り占めする、吉野町緑地

散歩のスタートは、吉野町緑地から。

視界に飛び込んできたのは、漆黒の夜空に浮かび上がる『弘前れんが倉庫美術館』です。

ライトアップされたレンガ造りの建物は、どこか横浜の赤レンガ倉庫を彷彿とさせますが、決定的に違うのはその「静けさ」。

ベンチに腰掛け、温かみのあるオレンジ色の光を眺めていると、まるでこの美しい景色がすべて自分だけのために用意されたかのような、不思議な優越感に浸れました。

▲弘前れんが倉庫美術館

 

2. 水辺の静寂と、旅情を誘うレトロな駅

美術館から徒歩3分もしないところには、『弘南鉄道大鰐線中央弘前駅』があります。

レトロな駅舎は意外と有名ですが、私がおすすめしたいのは闇夜に浮かぶホームと、静かに発車を待つ電車の窓明かり。

それが川面にゆらゆらと反射する光景は、まるで古い映画のワンシーンのようです。

ただ川沿いを歩いているだけなのに、どこか遠くへ旅に来たかのような、深い旅情を感じさせてくれます。

 

▲弘南鉄道大鰐線中央弘前駅のホームと川面

 

3. 大正時代に建築、レンガ造りの教会

中央弘前駅の隣には、『弘前昇天教会』の重厚なレンガ建築がたたずんでいます。

闇夜に静かに浮かび上がるその姿は、ここが日本の北国であることを一瞬忘れさせてくれるような、異国情緒を漂わせています。

 

▲弘前昇天教会


4. 橋の上で出会う「和」と「洋」の共演

教会の脇から小道を抜けて、土手町商店街方面へ。『蓬莱橋』へ向かうと、そこは水と光が織りなす幻想的な空間でした。

橋の上から土淵川をのぞき込むと、川沿いに設置された小さな灯りが、奥へと続いていくのが見えます。

蓬莱橋は少し視線を変えるだけでガラリと景色が変わる、絶好のビュースポットでもあります。

ふと遠くの空を見上げれば、赤く輝く『最勝院五重塔』の荘厳なシルエット。

先ほどの教会の「洋」と、五重塔の「和」。この2つが同じ夜空の下で共存する独特のコントラストこそ、弘前の夜散歩でしか味わえない魅力です。

 

▲蓬莱橋から見た土淵川と最勝院五重塔


5. オレンジ色に染まる、静寂のメインストリート

歴史的な建物を堪能した後は、『下土手町商店街』の通りへ。

整然と並ぶ街灯が放つ、温かみのあるオレンジ色の光。誰もいない歩道のタイルを優しく照らし出し、長い光の回廊を作り出しています。

昼間は多くの車が行き交うメインストリートも、この時間だけは静寂に包まれ、まるで自分一人のためにライトアップされているかのよう。

都会の喧騒とは無縁の、穏やかでぜいたくな時間がここにありました。

 

▲蓬莱橋から見た下土手町商店街

 

6. 昭和レトロな「かくみ小路」の誘惑

散歩の締めくくりには、商店街から一本路地に入り、ディープな雰囲気が漂う『かくみ小路』へ。

頭上に揺れるレトロな電灯と、飲食店街の看板たち。

洗練されたライトアップとはまた違う、人の温かみや生活の匂いを感じるこの路地は、夜の散歩に深い味わいを添えてくれます。

今夜はこのまま、気になるお店ののれんをくぐってみるのも良いかもしれません。

 

▲かくみ小路

 

おわりに

都会のような派手なネオンはありません。

歴史ある建物や静かな通りが放つ光は、心にじんわりとしみ渡る美しさがありました。

観光で訪れた方はもちろん、地元・弘前に住んでいる方にこそ、「夜の弘前」を歩いてみてほしいと思います。

見慣れたはずの景色が、夜というフィルターを通すことで、とっておきの宝石箱のように輝いて見えるはずです。

今夜は少し歩いて、あなただけの「光」を探しに行きませんか?

 


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