わたしの推し桜シリーズ③ 記憶と共に育つ「中野児童遊園」の老木
私が心をひかれる「中野児童遊園」の桜。
通り沿いにあるごく普通の静かな公園に、どっしりと立つ大きくて立派な桜の木々。40年前の春、満開の桜の下で夢中になってブランコをこぎ、時には木登りもして遊んだ小学生のころの記憶が、今も鮮やかによみがえります。
大人になって改めて桜の前に立つと、深いしわが刻まれた力強い幹は、小学生の時に見上げた記憶よりも二回りほど大きく、太く感じられます。私が歳を重ねたように、桜もまた、雪の重みに耐えながら静かに、そして力強く成長を続けていたのだと気づかされました。
花が散る頃もまた格別です。ひらひらと舞い落ちた無数の花びらが、周りの道路を一面「桜のじゅうたん」に染め上げる光景には、なんともいえない風情があります。
近所の人々だけが静かに春を楽しむぜいたくな時間。自分の人生の記憶と共に育ち、静かに寄り添ってくれる「推し桜」の風景を、これからもずっと大切にしていきたいです。
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