もはやりんごの聖地?希少な品種に出会えるりんご公園とは
日本一のりんごの産地・青森県弘前市にある弘前市りんご公園(以下、りんご公園)。数々の魅力あるイベントもあり観光客もたくさん訪れる、市民になじみ深い公園です。私も時々訪問して散歩を楽しんでいます。2023年のりんごの収穫は8月1日から始まりました。
いよいよシーズンとなった、りんご公園の魅力をご紹介します!
▲りんご公園のすり鉢山から望むメインの建物「りんごの家」奥の白いとんがり屋根はシードル工房
◆栽培しているりんごの種類は…?
りんご公園の開園は昭和40年。当初は数種類のりんご栽培をしていたそうです。そこから徐々に種類や本数を増やし、現在は80種類、約2,300本のりんごの木を管理しています。80種の内訳は、鑑賞用りんごなどクラブアップルと呼ばれるものが約20種、昔からの原木、見本となる種類が約20種。収穫し、販売しているものが約40種。中には栽培終了となる品目もありますが、新しい品種のりんごも積極的に取り入れており、展示は常に約80種になるよう工夫しているのだとか。建物内にはりんごを分かりやすく学べるように、りんご模型の展示コーナーもあります。
▲植樹して5年の木。広大な園地にはさまざまなりんごがあります
◆レアなりんごに出会いたい!
りんご公園では8月1日から収穫体験が始まっていました。取材時の8月末にはすでに6種類のりんごを収穫できるとのこと。1個から購入でき、量り売りをすることが可能な点も魅力的です。タイミングが良ければレアな品種も収穫体験ができます。当日に収穫できる種類は公式SNSなどで発信しているとのこと。希少なりんごを味わいたい人はこまめにチェックすることをお勧めします。できるだけたくさんのりんごを購入したい、という人には、市内各地にあるりんご販売店を巡ってみることをお勧めします。
※「りんご産直マップinひろさき」https://www.city.hirosaki.aomori.jp/sangyo/nogyo/ringo/map_2022_omote.pdf
▲8月に購入したりんご。夏緑(左)と恋空(右)お盆のお供え用にも使える早生品
◆りんご公園が目指すもの
なぜ、収穫体験でレアなりんごを気軽に手にすることができるのでしょうか?りんご公園スタッフの奈良正宏さんにお話を聞きました。
「りんご公園は、観光施設だけでなく、農業施設としての役割を持っています。見本や保存のためのりんごも栽培していますので、いち早く新しい品種を紹介できるというわけです」
「また、弘前市では小学校4年生になると多くの学校が葉取りや収穫などの体験をここで行います。子どもたちにりんごについての興味を持ってもらえると良いですね。弘前はりんごがあってこそ。次世代の担い手育成にも貢献したいと考えています。農家さんからのりんごについての各種相談も受けています」
個人的にちょっと気になることを。りんご公園にあるりんごの家にはビックリするほど多くのりんごグッズやお土産が並んでいます。どこから集めているのでしょうか・・・?
「りんごに関わるグッズは、ギフトショーなどを見にいって検討します。当初は海外から買い付けしたという話もあります。現在はオリジナルの商品の開発に力を入れ、地元の業者の方に発注することで地域の活性化を応援しようとしています。イベントでもりんごの草木染やクラフト体験を取り入れています」
海外まで買い付けに行っていたとは驚きです。最後に奈良さんは「りんごのことならなんでもりんご公園に行けば分かる、というワンストップの施設でありたい」と思いを聞かせてくれました。
※りんご公園についての詳しい情報はこちらを参照
弘前市りんご公園|弘前市観光情報サイト きてみて、ひろさき。ここみて、弘前 (hirosaki-kanko.or.jp)
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