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誰でも簡単に作れるの?弘前の伝統的工芸「こぎん刺し」を刺してみた!

はじめまして!弘前ぐらし市民ライターの小林鮎奈です。

突然ですが、皆さんは「こぎん刺し」というものをご存知でしょうか?
簡単に説明すると「青森県津軽地方に伝わる、細かな模様を刺す刺し子という技法の一つ」をこぎん刺しと言います。
素朴で、ほっとするような温かい雰囲気があり、青森県だけでなく全国的にも人気を集めています。

こぎん刺しは店頭で販売されているものを見たことがあるという程度。実際に刺してみたいなと思いながらも、非常に手先が不器用なのでなかなか挑戦できずにいました…

しかし、実際に刺してみると不思議なことに不器用な私でも簡単に作ることができたのです!

今回は、難しい技術がなくても作ることができるこぎん刺しの刺し方を紹介します!

◆こぎん刺しってなに?

こぎん刺しは江戸時代に津軽地方で生まれました。元々は麻布で作られた野良着の保温と補強のために木綿糸を刺していったことが始まりとされています。

麻布に白い木綿糸を刺していくのが一般的ですが、最近では様々な色の布を使ったり、様々な種類の糸の組み合わせが楽しまれています。

◆こぎん刺しを 作ってみよう!

それでは実際に作ってみましょう!

1.用意するもの

▲用意するものは麻布、木綿糸、針の3つ

これらは全て手芸店で購入できますが、最近ではすぐにこぎん刺しを始めたい人向けの「こぎん刺しキット」も販売されています!

2.こぎん刺しの図案を用意する

こぎん刺しには専用の図案があり、それを基に刺していきます。
今回は、「四つこごり」という図案を用意しました。
図案は簡単なものから、難しいものまであるので、自分のレベルに合わせて選びましょう!

▲今回用意した図案「四つこごり」(弘前しまやホームページより)

図案の見方についてですが、こぎん刺しは縦の線をまたぐようにして横方向に刺していきます。
例えば左の図案が縦の線を5本またぐようにして描かれていた場合、実際も図案と同じように刺していきます。

▲左が図案で右が図案通りに刺した様子

3.針を刺す

針に糸を通すことができたら刺していきましょう!
中央の線から刺し始め、右から左、また左から右へ…と刺していくのが一般的です。

▲刺していく順番

刺していく過程はこのようになっています。

▲針を刺したら

▲そのまま図案を基に刺していく

▲後はこれを繰り返していくだけ!

▲ちまちまと作業すること約1時間…

▲完成!!

なんと手先が不器用な私でも簡単に刺すことができました‼難しい技術がなくても、こんなに素敵なものができ上がるとは…
こぎん刺しの世界にどっぷりとハマってしまいそうです!

皆さんもおうち時間にこぎん刺しをしてみてはいかがでしょうか?

◆ちなみに…

弘前市では地域おこし協力隊による「みんなでつくるこぎん刺しプロジェクト」という企画が行われ、企画内で制作された「こぎん刺しタペストリー」が弘前市役所の岩木庁舎2階のラウンジに展示されています!

このタペストリーは、全国各地から応募のあった約1000点のこぎん刺しをつなぎ合わせ、縦220センチ、横470センチの岩木山を作りあげたものです。


▲どの作品も素晴らしいものばかりです!

興味のある方はぜひお越しくださいね!