誰でも描ける!「ねぷた絵の描き方講習会」体験レポート
弘前の夏を彩る弘前ねぷたまつり。
ねぷた絵はどのように描かれているか、体験できる「ねぷた絵描き方講習会」の募集があると聞き、参加してきました。
◆ねぷた絵描き方講習会とは
ねぷた絵の講習会は数十年前からあるそうです。弘前市立観光館では1990(平成2)年から初心者向けの体験教室を毎年1回実施しています。
講師は津軽錦絵作家協会に所属の絵師さんが担当するとのこと、絵師から教わる貴重な機会とあって毎年たくさんの応募があるそうです。
2025年度の講師は津軽錦絵作家協会会長の相馬春陽さん、協会会員の樋口紫山さん。
▲講師の先生。左から相馬春陽さん、樋口紫山さん。後ろの絵が今回の見本
相馬春陽さんにお話を聞きました。
「ねぷたにじかに触れる機会があまりないので、こうした講習会に参加してもらえるのはうれしいです。講習会をきっかけにして、ねぷたに興味をもってもらえれば。絵師を目指す子どもたちが増えると良いですね。大人も絵筆を持つ機会を増やして、次の世代に広げていってくれればと思います」
◆ねぷた絵を描いてみる
受付で和紙と見本をもらい、いざ着席。巡回する講師の先生から指導を受けながら作業開始! 和紙にねぷた絵を描いていきます。教わった手順は4つ。
①下描き ②墨描き ③ロウ描き ④色付け
手順① 下書き
選んだ見本に和紙を重ねて鉛筆でなぞって写し取ります。写すだけ?これが結構難しいです。和紙を押さえながら線を引きます。
手順② 墨書き
やり直しができないため緊張・・・!見本どおりにはなかなか筆が進みません。ためらうとあっという間ににじみができてしまいます。
▲見本を見ながら筆で描く作業が済みました。次は髪の毛や髭、眉毛を描きます
手順③ロウ描き
後から塗る色に墨がにじまないよう、墨の上にロウを塗ります。ロウの部分は色絵の具をはじき、和紙に透かし模様をつけてくれるのです。これぞねぷた絵という雰囲気です。
今回の体験時はロウの温度は調理家電で160度に保たれていましたが、絵師さんや環境などで温度設定にはさまざまな違いがあるとのことです。
ロウを筆に取り、墨の上に乗せていきます。ここで重要なのは、後から色を塗った時に隣の色ににじまないようにする仕切りの意味合いもあること。紙の上で迷ってしまうとロウが冷えてすぐに固まってしまいます。私は何度も塗って凹凸が出てしまいました。
手順④ 色付け
メンバーを班分けして、筆と絵の具を配ります。配られた色は赤・青・黄・緑・オレンジの5色。それぞれ濃いめ、薄めの染料が器に入っており、皆で筆を譲り合いながら彩色していきます。
▲色付けの道具。赤・黄・オレンジ・緑・青の皿が濃淡を分けて配布される
▲絵付け風景。真剣です。衣装の柄や色合いは個々のこだわりが感じられます
▲完成したねぷた絵。見本とは程遠いですが、楽しく仕上げることができました
◆体験を終えて
今回の参加者の年齢は6歳から72歳までと幅広く、子ども18人、大人9人の合計27人。
多くは弘前市内からでしたが秋田県から参加した人もいました。ワイワイとねぷた絵を描く皆さんは本当に楽しそうです。初めて参加した人が多い中、慣れた手つきで筆を進める小・中学生を発見!もう何度も参加していると話してくれました。最年少6歳の男の子は、ねぷたが大好きで、自宅でもねぷたを描いているとのこと。
完成した作品は、コピーを取り、弘前城雪燈籠まつり会場に展示されました。
最後に相馬さんはこんなことを話されていました。
「毎年、講習会の題材も変わります。1日で完成するように初心者向けの題材を考えています。興味があればぜひ参加してほしいです」
あなたも次回のねぷた絵描き方講習会にぜひ参加してみませんか?
取材協力:弘前市立観光館(公益社団法人弘前観光コンベンション協会)
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