高照神社で雪かきのボランティアに参加〜国指定有形文化財の危機
岩木山の麓にある国指定重要文化財「高照神社」。2026年2月1日にこの年で初めてのボランティアによる雪かきがありました。なぜボランティアによる雪かきが必要になったのか。掘り下げていきます。
◆3時間の雪かきに参加
雪かき当日の集合は朝8時。地域住民の参加者も含む30人くらいが雪かきに参加しました。2026年1月は、1月としては観測史上最大の積雪を記録した大雪で、境内は信じられないくらいの積雪がありました。
雪かき道具は全部貸し出してくれます。防寒具はさすがに持参。わたしはスキーウェアで参加。スノーダンプとスコップを渡され、落とされた屋根雪を運ぶ仕事をやりました。
作業としては8時から11時くらいまで3時間ほどやりましたが、境内の除雪はまったく終わりません。地域の人たちは午後からも雪かきをするということでした(のちの報道によると、大雪のため立ち入り禁止となりました。行く際はご注意ください)。
▲屋根の端がわからないため、下から指示を出しながら雪を落とします
大人が数人で約3時間雪かきをしてやっとこのくらいです。屋根が見え始め、建物への負担もだいぶ減ったんじゃないかと思いますが、自然の脅威というか雪の多さを本当に実感する3時間でした。
◆雪かきボランティアがなぜ必要なのか
国指定の文化財なのだからボランティアなんて必要ないように思えますが、実はそうではありません。理由は高照神社の成り立ちにありました。高照神社は、弘前藩の4代目藩主・津軽信政公を祀る、藩にとって非常に格の高い神社です。高照神社のある高岡集落は代々、名君として慕われた信政公の神社を管理するために移り住んだ人たちで、長く藩からの手厚い保護の下、管理してきました。
しかし時代は流れ、藩はなくなり、神主や維持管理のための資金が不足するようになります。それでも行政や外部の力だけに頼るのではなく、地域の宝として、清掃や補修、祭事の運営を町会が主体となって引き継ぐ形が定着していきました。
そして、高齢化や担い手不足。近年は町会だけの管理には限界があるということから、支援金を全国から募ったり、草刈りや除排雪などのボランティアを募集したりするようになったのです。
この記事を読んで、少しでも地域のボランティアに興味を持ってくれればうれしいです。また、あなたの身近にも助けを求めている文化財や管理ができなくなりつつある地域の何かがあるかもしれません。なくなってしまう前に自分にできることを一つでもやってみてください。なくなってしまってからでは遅いので。
高照神社運営検討委員会
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