voice移住者の声
のびのび子育てができる街笑顔で仕事と子育て
奈良岡れい子さん(ならおか れいこ)神奈川県横須賀市出身
- 移住年
- 2001年2月
- 職業
- セレクトショップage店長
弘前市出身の孝一さんとの結婚を機に移住。01年にセレクトショップ「age」を開業し、1児の母として仕事と子育てを両立している。
「子育てをするために思い描いていた街」そのもの
弘前に初めて降り立った時の印象は、「子育てをするために思い描いていた街」そのものでした。実際に住み始め、のびのびと子育てができる環境が弘前にはあります。「子育てが大変そう」と心配してくれる方もいるのですが、都会では小学生でも電車通学だったり狭い校庭で遊ばなければいけなかったりするので、子ども達が窮屈で大変そうだと私は感じます。その点では、遊ばせる場所や自然が弘前にはたくさんあります。だからこそ、私も仕事と子育てを両立できているのかもしれません。
実は、弘前市に移住した最初の一年で、「入籍」「結婚」「出産」の女性にとって大事な3つのイベントをぜんぶ済ませちゃったんです(笑)。両親は知らない土地で生活することを心配していたようですが、その一年で自分のお店も開業しているので、地元を懐かしむ時間すらないほど充実していました。
弘前にいない自分は想像できない
2010年からお店を中心市街である土手町に移転させました。土手町はかつてファッションの街と呼ばれ、津軽地方では憧れの場所だったそうです。そういった歴史が背景にあるからなのでしょうか。街を歩いている人たちのセンスがいいんですよね。また、その人たちが持つ個性を大切にしている方が多い気がします。観光でいらっしゃったお客さまが、弘前を「東京の自由が丘みたい」と表現されていました。まさに弘前を言い当てていると思います。人だけでなくセンスの良いお店も多いので、東京で手に入らないものが意外と弘前で手に入ってしまうこともあります。
弘前市出身のだんなさんと知り合ったのは東京でした。結婚を意識し始め、弘前へ行く決心はすぐにできたのですが、仕事は辞めたくなかった。仕事をしていない自分が想像できないんです。それが今、働きながら子育てを実現できているのは、気にかけてくれる人たちに恵まれていたからだと思います。弘前の人たちは外から来た人間には冷たいと聞いていましたが、私は違う印象です。住み始めてすぐの頃、ねぷた小屋にお邪魔したことがありました。ねぷた小屋では祭りの運行を終えた後に料理やお酒を囲みながら、ワイワイと楽しむ場があるんです。いわゆる部外者だったので入りづらいのかと思いましたが、私を快く受け入れてくれ、一人の仲間のように楽しんでしまいました。
センスが良いと言われる一方で、分け隔てなくつきあえるこの街の人たちが、私には合っているのかもしれません。弘前に来てよかったと思っています。
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